同人誌の作り方 綴じ方にも種類がある?

同人活動にご興味をお持ちのみなさん、こんにちは!
この記事では、本の綴じ方についてご紹介していきます。

綴じ方の方向

本にも綴じる方向があることはご存知でしょうか?
同人誌を作る際には必要になってくる知識ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。

右綴じ/右開き

本の「右側」を綴じるためこの名称となっています。
右綴じ/右開きの本は、一般的に本文が「縦書き」の場合に適用されます。
小説や漫画などがそうですね。
このため、同人誌を作成しようと思っている方の多くはこちらを選択することが多いでしょう。

左綴じ/左開き

本の「左側」を綴じるためこの名称となっています。
左綴じ/左開きの本は、一般的に本文が「横書き」の場合に適用されます。
参考書やパンフレットで利用されることが多いですね。

綴じ方の種類

次に、綴じ方の種類についてです。
綴じ方にもいくつか種類があるのをご存知でしょうか?
ここでは代表的なもののみ紹介していきます。

無線綴じ/くるみ綴じ/くるみ製本

文庫本やソフトカバー、ハードカバーの本、漫画本などに多い綴じ方です。
この方法では、まず本文の背面を接着剤で貼り付けて本の形にします。
その後、本文と表紙を接着剤で貼り付けることで完成します。

平綴じ

ホッチキスを使用する方法です。
まず、原稿を印刷して綴じる準備をします。
この時、作成予定の本と同じ大きさで原稿を用意します。
どういうことかというと、A5の本を作りたい時にはA5の用紙に印刷したり、A4の用紙に印刷した後に半分に裁断し、A5の原稿サイズにしたりします。
次に、印刷した原稿を上から順番に重ねます。
この時、表紙も含めて重ねます。
その後、背面から数ミリほど離れた場所を直線で2~3か所、ホッチキスで留めます。
これで完成です。
言葉で説明すると少しわかりにくいかもしれませんが、恐らくみなさん、学校や会社で資料をホッチキス留めして冊子を作成したことがあるのではないでしょうか?
修学旅行のしおりなどをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。
あれとほとんど同じものと考えると、馴染み深いかもしれませんね。

中綴じ

平綴じと同じくホッチキスを使用する綴じ方です。
先ほどと違うのは、印刷する用紙の大きさと綴じる場所、ページ数です。
中綴じ本は用紙を二つ折りにして重ねていき、真ん中をホッチキスで留めるという方法です。
このため、まずは原稿を「作成したい本の2倍」の大きさで印刷する必要があります。
たとえば、A5の本を作成したい場合は、A4の用紙に印刷します。※「印刷する時」の話であり、入稿時には完成原稿のサイズでOKです。
A4サイズはA5の2倍のサイズなので、二つに折り、真ん中を綴じることでA5サイズになるためです。
そしてA4を二つに折ると、右ページと左ページに分かれますよね。
それが裏表あるので、1枚の用紙から4ページ分の原稿ができます。
それらを積み重ねていくため、中綴じ本は4ページの倍数になるのです。
中綴じ本は、面付けという「どのページにどの原稿を印刷するか」を検討する作業が非常に重要になってきます。
印刷所への入稿の際にはそこまで大変ではありませんが、自家製本を選択する場合には特に注意してください。

ミシン綴じ/ミシン製本

本を綴じるときにホッチキスではなく、糸で留める方法です。
平綴じを糸で行う場合、「平綴じミシン製本」、「平ミシン綴じ」などといいます。
中綴じを糸で行う場合、「中綴じミシン製本」、「中ミシン綴じ」などといいます。
糸の色や素材などをを工夫して特色を出す楽しみがあります。

折り綴じ本

いわゆる「折り本」です。
いくつか種類はありますが、代表的なものは一枚の紙に切り込みを入れ、蛇腹状に折って作成する折り綴じ本です。
「綴じ」という名称はついていますが、厳密には折るだけで綴じる作業は発生しません。
こちらも面付けが重要になってきますが、手軽に作れるという魅力があります。

おわりに

お読みいただきましてありがとうございました!
本の綴じ方について少しでも情報提供できていましたら幸いです。
よい同人ライフを!

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