同人活動にご興味をお持ちのみなさん、こんにちは!
この記事では、イベントでの「同人誌」について説明していきます。
同人誌とは?
同じ趣味や志を持った人々(同人)が作品を本(誌)にして刊行するものです。
本にしないまでも、何らかのかたちで活動していればそれは「同人活動」となります。
頒布物とは?
イベントや通販でお渡しする作品のことです。
頒布物にも色々な種類があるので、自分の作品について説明するためにも、どのような違いがあるのかをよく理解しておくことが大切です。
なお、こちらの記事では一般的な考え方について記載しています。
ジャンルでのルールが別にある場合にはそちらを適用してください。
頒布物の種類 ~新しい? 古い?~
頒布物が新しいか古いかについてのお話です。これはイベントへの参加や通販開始などが基準となります。
新刊
イベントや通販で「初めて」作品を頒布する場合、その制作物は「新刊」となります。
既刊
イベントで、以前に頒布していたものを継続して頒布する場合、その制作物は「既刊」となります。
また、再発行して頒布する場合も同じく「既刊」です。
※この場合、人によっては「再販」と表記する方もいるかもしれません。
こんな場合は? ~新刊落としました~
イベントに参加予定だったが、事情で新刊が発行できなかった。
以前に頒布した「作品★」を引き続き頒布するが、今の時点での「最新」の作品は「作品★」である。
→「作品★」は「既刊」扱いとなります。
こんな場合は? ~無料配布~
元から既刊のみで参加予定だった。
無料配布のものを新しく作ったが、これはどうなる?
→無料配布物です。「新刊」や「既刊」などの表現は適用されません。
頒布物の種類 ~書(描)き下ろし? 再録?~
頒布物の中身についてのお話です。
刊行に向けて作品を新しく制作したかどうかが基準になります。
書(描)き下ろし
作品の中身をどこにも公開しておらず、本にしたことで初めて世に出たものは「書(描)き下ろし」扱いとなります。
再録
以前に本にした作品について、収録作品や装丁などを変更して再び刊行したものは「再録」となります。
Web再録
オンライン上で掲載していた作品を本にまとめることを「Web再録」といいます。
反対に、書(描)き下ろした作品をWeb上にアップすることも「Web再録」といいます。
「Webに再録」するか、「Webから再録」するかの違いです。
こんな場合は? ~サンプルをWeb掲載した~
本にして刊行するにあたり、作品を書(描)き下ろした。
宣伝のために一部をWeb公開した。この場合は?
→「書(描)き下ろし」扱いとなります。
こんな場合は? ~混在している~
新しく書(描)き下ろした短編に加え、以前にWeb上に載せて短編も同じ本にする場合。
→「Web再録+書(描)き下ろし」扱いとなります。 ※順番はどちらが先でもOK
こんな場合は? ~追加エピソードがある~
Webで完結した作品に、後日談や番外編を新しく書(描)き下ろして一冊の本にしようと思っている。
→「Web再録+書(描)き下ろし」扱いとなります。 ※順番はどちらが先でもOK
こんな場合は? ~装丁を変更~
既刊の装丁を変えて新しく刊行したい。
収録作品は変わっていない。
もしかしたらタイトルは変えるかもしれない。
→「既刊」扱いとなります。
どこかに「●●の装丁(とタイトル)のみ変更した本です」などのご案内があると親切です。
頒布物の種類 ~無配? ノベルティ~
金銭と交換しない頒布物もあります。
昨今では、イベント会場でお渡しした後、Web上へアップする方も多いようです。
無料配布物
「無配」と略すことが多いです。
主にサークルの認知を目的として無料で配布するものです。
ペーパー、小冊子、折本、豆本、栞、ポストカード、描き下ろしイラスト……など、種類は様々です。
たとえそのサークルで頒布物と金銭の交換を行わなかったとしても、サークルに興味がある方なら貰って良いものです。
貰う際には遠慮なくいただき、渡す際にも快くお渡ししましょう。
ただし、年齢制限のある無配には十分注意してください。
無料配布物が年齢制限のあるものの場合、未成年の手に渡らないようにする必要があります。
場合によっては、机上には「無配あります。お声がけください」などの表記に留め、声を掛けられたら年齢確認をしてお渡しするなどの工夫が必要です。
ノベルティ
金銭と引き換えに頒布物を受け取った方に、サービスやお礼を目的としてお渡しするものです。
これも種類は様々です。
頒布物の種類や、金額、数量などによって別々のものを用意したり、選択式にすることもあるようです。
お渡しの条件が複雑な場合や複数種類ある場合などでも、時間をとらないスムーズなやりとりを心がけましょう。
こんな場合は? ~無配やノベルティがない~
周りのサークルが無配やノベルティを作成しているが、自分は作る気がない。作った方が良い?
→無配やノベルティの作成は自由ですので、作らなくても問題ありません。
作成すること自体が好きな方、利益を出しすぎるのを嫌う方など様々な事情があって用意しています。
自分の活動に合ったやり方でイベントを楽しみましょう。
こんな場合は? ~無配やノベルティが余った~
オフイベで配布していた無配やノベルティが余ってしまった。
処分を検討していたが、通販で頒布してほしいという声が出ている。
→自分の判断に委ねてください。
作品をどう取り扱うかは基本的にサークルが決定することです。
通販前に「~~というお声がありましたので通販させていただきます」などのアナウンスがあるとより親切かもしれません。
また、余部が多かったなどの事情をはじめ、余りそうだと感じた時点で「余りは通販に回します」などの案内をしても良いでしょう。
もちろん、自分の判断で処分扱いとすることも問題ありません。
こんな場合は? ~書(描)き下ろした無配~
無料配布物のために新作を書(描)き下ろした。
どう表現したらわかりやすい?
→「無配」と「書(描)き下ろし」なので、「書(描)き下ろし無配」がわかりやすいです。 ※順番はどちらが先でもOK
おわりに
お読みいただきましてありがとうございました!
頒布物について少しでもご理解が深まっておりましたら幸いです。
よい同人ライフを!
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